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マスクアクション&母たちの武勇伝2012.04.29 Sunday
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マスクアクションによりユニ・チャームさんから届けられたマスクについて、その後、いろんな報告が寄せられています。
120枚全部配布されたところ、10枚だけ配布されたところ、25枚、50枚・・・
それから、全く配布されなかったところもありました。
教育委員会から各学校長宛てに文書が届いたそうなのですが、そこにはマスクが届けられることになった経緯は書かれておらず、受け取るか受け取らないかという内容だったようです。
数の説明についてはどうだったのかハッキリしないのですが、120枚とは知らなかったという話もあり、その辺は確認できていません。
支援物資としてとしか聞いていないという話が主に耳に入って来ている内容です。
全く受け取らなかった理由の中で、『支援に甘えすぎている子どもたちの心の教育のため』というものがありました。マスクは各家庭が用意するもの。粗末にしたり、当たり前に保健室から持って行ったりということがあるため、職員で話し合った結果受け取らないことにした。
年度末で忙しく、面倒なので受け取らなかった。
置き場所がなかった。
持って帰るのが大変だと思ったので・・・などなど。
マスクアクションについて目にしていたお母さん方は、連絡帳に『いつ配られるのですか?』と書いて催促をしたという逞しい話も聞こえてきています。
なんだか分からないけれど、突然マスクが配られて驚いた!まさかそんなアクションがあったなんて・・・という話や、他の学校でマスクが配られたという話を聞いて、なぜ自分のところでは配られないの?と、詳しいことを聞きまわっているうちに学校に確認しなくては!と立ち上がったお母さんもいました。
そんな母親の、とある武勇伝を、私宛てに届いたメッセージをそのままの形で順を追って紹介いたします。
この方は私の友人でもあるため、私が学校に問い合わせるように促した経緯もあるのですが、ドキドキしながらもひとりで立ち向かった彼女の気持ちが素晴らしいと思います。
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ステップ1
昨日授業参観終了後、校長と話をして来ました!
なぜ、マスクの提供を断ったのか?について、
1・線量が低いから。
2・子供がしないから。
3・必要ないと思ったから。
でした。呆れました。そして、一人120枚だとは思わなかったそうです。以前から来ている支援物資程度のもので、マスクアクションとして活動してくれたた方々がいた事も、知らなかったそうです。私からの要求としては、再申請できるなら一人120枚のマスク配給をしてほしいということをお願いしました。
他に校庭の線量をはからせてもらうこと、土の汚染を調べさせてもらうこと、場合によっては給食やプールの水をはかることなど、色々一時間くらい話をしていたのですが、打ち解けたと思ったのでしょうか?知っていたのなら早く言ってくれればいいのに。と言われました。σ(^_^;)私が?ですか?全く、疲れてしまいましたよ。まー、きっとこんなものなんでしょうね。ステップ2
一応、教育委員会の担当者に電話してくれましたが、あいにく担当者がおらず答えは聞けませんでした。それでも思いは伝えられ、今後は学校からのを待つだけではなくこちらからのアプローチをしてもいい。というような反応を頂けたので、一歩前進というところでしょうか?ただ、できることなら、みんなにマスク配給ができるところまで持って行きたいとおもってます。来週中に学校に確認します!一人での行動って今まではすごく勇気がいってなかなか出来なかったのですが、今回は『測ってみっぺ!』さんがついてきてくれているかのようで、冷静にお話しできました(^ー゜)以上、活動報告でした。
マスクアクションの流れが分かり、今後の校長との話もスムーズに行くかな?と思います。
ステップ3
先ほど、教育委員会宛にメール出してみました。ダメもとですが、いろんな人がそれぞれの想いを声に出さなければいけないと強く感じました。言う時に言わない、言えない人間で居たくない。言う時にはタイミングがある、私的には今なんじゃないかと思いました。こんな自分に私自身がビックリ!している毎日です。とりあえず、一歩づつ前に向って進むしかない状況に置かれてしまった私達。自分の出来ることを頑張ります!
ステップ4
こんばんは!今日も報告です。〇〇小学校の校長に電話をし、マスクの件でお話しました。教育委員会に連絡し、保管してあるマスクを〇〇小に配布する事になりました。ただし、配送の手配が出来ず(運賃がかかるなど)教師の車で運ぶので、日程はまだ決まってないそうですが、今月中には配布するとのことでした。そこで、一つ問題が・・・・昨年の6年生。現中学1年生はもらえないことになってしまいます。小学1年生は既に幼稚園で受け取っているはずですから。ですので、中学生の分は中学校へ運んでいただき、そこで配布していただこうかと提案するつもりです。言ってみるものですね。こんなにあっさり配布の手配をしていただけるとは思っても見なかったので、ちょっとビックリしております。
それと、別件ですが明後日は学校の測定をしてきます。校庭以外に校舎の中も測定の許可を得ました。プールも測ってきたら?なんて〇〇さんにアドバイスをいただきましたので、可能ならそちらも測定してきます。〇〇小は私一人ボッチかと思いましたが、Aさんが測定に協力してくださることと、ある団体のボランティアさんで〇〇小に通う子をお持ちの方がおられ、話をしたら是非同行したいと言っていただけたので3人で行ってきます!仲間が居れば心強いですね。そして背後には『測ってみっぺ!』さんたちが付いている!出来れば定期的に、という事も話をしてきたいと思います。以上、本日の報告でした♪
アクションを起こせば何らかの形で帰ってくる。何もしなければ何も変わらない。という事を、今回身にしみて感じました。まだ、配布されていないので、結果がでたとは言えませんがね。黙って、見てる人に刺激になりますかね?測定一緒にどうですか?他校のお母さんはダメとかあるんですかね?無ければ、みんなで色んな学校をグルグル回るっていうのも面白いかと思います♪『学校の枠を超え、母として子供を守るという趣旨で集まる。』みたいなね。私は『測ってみっぺ!』さん達から勝手に奪ったバトンで走ってみただけです。走ってみたら、何か走れた。みたいな感覚でいます。このまま、走ってみようと思います。
ステップ5
学校の測定完了しました!〇〇地区は低い低い都言われていますが、教室内でも0.13マイクロシーベルト、校庭の中央0.18、校庭の端0.24位でした。また、雨どいの流れこむところが最も高いところで0.77という驚きの数値が出てました。とりあえず、測定のみで帰ってきましたので正式なレポートにしてから学校に提出してくる予定です。学校側からん公表はしないで欲しいと言われています。測定機によって数値の出方が違いますからね。また、後ほど報告しますね。それから、マスクの件ですが、〇〇中学校は三月にマスク配給されてました。3箱って120枚ですかね?〇〇中のブログに載ってました
ステップ6
本日、測定結果を持って校長にお願いをしてきました。運動会の際児童が並ぶ席の近くの線量が高いのでそこの除染。定期的に測定をさせていただきたいことなどなど。そして、その後学級委員会で除染の話と運動会の時のお昼は校庭ではなく、校舎内または体育館使用の許可などなど。そして、更に専門委員会では自己紹介の時に除染の話しをさせて頂き、副委員長長に立候補して参りました(^O^)/ウザい。と思われたでしょうか?いいんです、それでも。線量が低いと思ってる人たちに少し脅しをかける意味でも。本当のことを、知って貰って興味を持ってもらうことにいみがあるのです。無関心は最大の敵です。一人でも除染作業しちゃうわよ〜。なんて言ったら学校に迷惑だとか言われましたが、線量が高いことを実際の数値を言ったら驚く方もいました。今日の使命はおわりましたので(^^;;ご報告まで。マスク配給は明日になるとの報告も頂きました!『測ってみっぺ!』さんたちの思い、やっと受け取れます!(=´∀`)人(´∀`=)
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ひとりの母親が、メキメキと強くなっていく様子に感動すら覚えます。
たとえ学校ではひとりでも、同じような思いで頑張っている仲間がいる。そんな思いが繋がって、母は強し!と笑ってしまえる状況もまた、ひとつのストーリーとして存在します。
さて、以下に紹介する話は他県のお母さんの武勇伝です。
実は彼女は現在マスクアクションの専用サイトとなっている『サージカルマスク・net』様に直接交渉し、マスクアクション支援の扉を大きく開けて下さった方なのです。
3・11以降の繋がりの中で、とても私に勇気を与えてくれた友人のひとりでもある彼女のアクションを紹介いたします。
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3・11から1年経った被災地からのレポートです。2012.04.17 Tuesday
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『人にどう思われたって構わない』
そんな言葉を発する仲間との出会いがありました。
正直言って、私はそこまで強くないし、実はいつだって震えながらのいっぱいいっぱい状態。
気が弱いだなんて今更言っても通用しないほど
3.11は自分を奮い立たせてくれたきっかけでもありました。
新学期が始まり、初めてのクラス懇談会がありました。
話題には放射能のほの字も出ません。
こんな大変な事故が起こってしまったのだからと
去年に引き続き、心臓バクバクさせながら語らせてもらいましたが
担任の冷たい視線。
不安だと思う父兄がいても声を上げられない雰囲気。これが福島の現状です。
子どもの未来を責任持って守りますと国も県も市も宣言したことがありません。
学校は上からの指示と言い
教育委員会は学校長の判断だと言い
醜い責任逃ればかり。
『県が公表しているデータには風の強い日はマスクを使用するようにと書いてありますが
(http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu110.pdf)
そのようなデータにこまめに目を通し、小さな文字を日常の情報源にしている人がどれだけいるのでしょう・・・
風の強い日には屋外での活動を控えるなど、最大限に子どもの健康を考慮し、できる対策をとって頂きたいのです。
マスクの配布も、支援物資として届いたと言うだけではなく、自分の身を守るために着用を促す声掛けをお願いしたいのです。
学校によって、着用率は様々。先生からの声掛けによって、それは左右されています。
どうか、呼びかけをして頂けないでしょうか。
このような大変な事故が起こり、今なお原発は収束はしていません。放射性物質は今も飛散し続けています。
その現実を受け止めて、どうか、子どもたちの健康被害ゼロを目指して、できる対策をとって頂けないでしょうか。
学校内での全ての活動において、原発事故が起こったということを踏まえて、対処をして頂けないでしょうか』
足をガクガクさせながら、そんなお願いをさせてもらいました。
『上に伝えます』
先生から返ってきた言葉はその一言でした。
それも悲しかったのですが、こんなお願いを個人個人がしなければならないほど
ここ被災地も、すっかり何もなかったかのような感じになっています。
関心があっても声をあげられない人もたくさんいるかもしれない。
こんな大変な事故が起こったにも関わらず、例年通りに始業式が行われたというあの日から、子どもの未来を心配する親は、声を上げることが困難な状態になってしまったのです。
(いま福島で起こっていること 子どもたちを救え!http://2011shinsai.info/node/711)
原発のことで動いてるから『測ってみっぺ!』は過激に見える。
こんなことが起こって、子どもたちの未来が危ういという危機に、声を上げず黙ってはいられないというだけなのです。
もともとは至って普通の母親。
目立つことなど好きではありません。
そんな母親たちが立ち上がった3.11だから
世界を変えられそうな気がしていますが
他人事が多すぎて、先日の大飯原発再稼働反対の抗議行動も泣きながら中継を見ていました。
10才の娘は、見せてと言って大人たちの今を見たがります。
何かしら感じながら大人たちのことを見ています。
クラスでたったひとりのお弁当、体育見学でしたが
新しいクラスでそれはキツかったらしく親子で1時間泣きながらリタイアを決めました。
自分がリタイアすればママが自分の今までの気持ちを味わうことになってしまうからと
泣きながらリタイアできずにいる娘に
もういいから楽になりなさいと言いました。
楽になんかなれないんだという娘の言葉は
今の現状の全てを物語っていると思いました。
流されても声を上げても変わらない現状。
でも、やっぱり黙っていることの方が無理。
担任の先生は給食に戻すと書いた連絡帳を見てハグをしたそうです。
そのハグは『先生の言いたいことがお母さんに伝わってよかったね』のハグでした。
先生、子どもながらにいろんな思いをしなければならない今を
深く理解してみて下さい。
お利口なだけは生きていけない世の中だということを
子どもたちに教えてはもらえないのでしょうか。
期待はしませんが希望を見せてほしいのです。
今、大人たちが何を選択するか
こんなにも迫られているのに・・・
1年経って、なにもなかったかのような雰囲気になってしまっている被災地からのレポートでした。
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放射能の放出・飛散は止まっていません!まだまだマスクは必要です。2012.04.03 Tuesday
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マスクアクションへのご協力に感謝致します。
ここ福島県のマスク着用率は、原発事故が起こり大気中に放射性物質が含まれているかもしれないという危機感が感じられないほど低いものです。
インフルエンザ、風邪予防、花粉対策として、今の季節は比較的マスク姿が増えたかな?という感じではありますが、やはり当初の『大丈夫です』『マスクの効果はなし』という情報が根強く、マスクアクションで手配りする際にも『かなり早い時期に効果がないって言ってたよね?本当は効果があるの?』という言葉が返って来ます。
県で雇ったアドバイザーによる言葉やマスクの効果はなしという言葉を信じ切っている人がたくさんいて、教育現場においても『効果がないんだから外しなさい』という指導があったほどです。
4/2付の文科省による公式文章により風の強い日はマスク着用を心がけるようにという呼びかけがされましたが、現場にその声が届くのはいつのことなのでしょうか。
『放射能の放出・飛散は止まっていません!』
ナノハナ nanohana 7代先のこどもたちを元気にしてゆく情報サイト
http://nanohana.me/?p=13223
ユニ・チャーム様からの支援によりいわき市の各学校、幼稚園、保育園にマスクが配られましたが、着用を促す学校はほんの一部の数少ない学校で、校長の判断により全くマスクが配布されなかった学校もありました。
子どもたちに平等に受け取る権利があったマスクが、配られることなく断られてしまったことは残念でなりませんし、配布の際も『支援物資』として配られただけという学校がほとんど。
マスクの着用を促すようなアクションには至らなかったということが悔やまれてなりません。
それでもマスクを手にしたお母さん方からは『なぜ急にあんなに大量のマスクが届いたのか分からなかったけど、とっても助かりました』という言葉が聞こえてきて、『必要ないと思っているからマスクを着けないのだ』という教育委員会の言葉が全てではなく、使い捨てのものなので購入が大変という声も多くありました。
今現在のマスクアクションは『サージカルマスク.net』様のサイトよりご注文頂く形になっております。
まだまだマスクは必要です。どうかご支援、ご協力をお願い致します!
http://maeveherb.jugem.jp/?eid=109
『マスク着用についてのお願いアクション』教育現場において、子どもたちにマスクの着用を促すよう教育委員長あてに依頼文を送付するアクションです。こちらもご協力をお願い致します!
http://maeveherb.jugem.jp/?eid=103
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