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「原発事故は、不安に思う心の問題」リスクコミュニケーションの果てにある世界
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    原発事故から6年。

    あれから7回目の3.11
     

    それぞれの問題は多種多様で、誰にも話すこともできないような自分の思いは、地面に穴を掘り、叫んでは埋め、叫んでは埋めを繰り返してきた。

    埋め続けたその叫びはマグマとなり、もう爆発寸前状態でありながら、日常はリズム通りに繰り返されていく。
    ぶつけようのない思いや叫びなどは全く無視をされ、存在もしないものと蓋をされ

    「原発事故は起こったけれど除染して綺麗になり、もうもとに戻った」という5年の幕引き。

     

    原発事故が起こったことを思い出し、大変だったねと振り返るような内容の「東日本大震災から6年特集」

    でもこれは、記念日のような過去のことではなく未来の話。

    原発事故が起ったのに、私たちの苦しみはここに存在しているのに、反省することもなく再稼働へと踏み切ったこの社会の選択。

    国の政策を叶えてしまう社会の選択。

     

    逃げることも許されず、守ることも許されず

    力を持つ専門家たちは「影響はない」「安全だ」を強く大きく繰り返し

    汚染の実態を伝えれば「復興」の妨げになると、原発事故被災地自らも原発事故の影響は実害ではなく「風評被害」だと、権利の主張を放棄する。

    放棄することを選択することにより、「原発事故は起こっても大丈夫」というモデルができあがり、原発推進の流れを後押ししてしまうことになる。

    それが私たちの選択?

    それが私たちの望む未来?

    違う・・・

    誰も、そんな未来は望んでいないはず。

    私たちは選択することができる

    その権利を持っているはず。

     

    広島長崎を経験した日本の、原発事故に対する反応が世界に与える影響の大きさは、ひとりひとりが自覚しなければならないこと

    原発事故被災地とされる福島だけの問題じゃない。

    今を生きる、ひとりひとりの反応が、歴史を刻む。

    「原発事故は起こったけれど、たいしたことはなかった」という歴史を残してはいけない。

    過去の過ち、過去の悲しみは今に繋がり、今は未来へと繋がって行く

    被爆者たちの叫びは未来に生かされるべき

    被曝した私たちの叫びも、未来に生かすべき

     

    チェルノブイリ事故は30年以上経った今も、その影響についてはまだまだ解明されていないことばかり。

    なのになぜ、「慎重に守っていきましょう」ではなく、「影響はない」「安全だ」を繰り返すのか
    子どもたちの権利は、誰が守ってくれるのか
    「影響はない」「安全だ」という大きなその声は、いったいなにを守ろうとしているのだろう

    行き場のない思いを抱え、私たちは彷徨うことしかできないのか

     

    国が膨大な予算を投入して展開してきた「原発事故は不安に思う心の問題」「安心安全」を繰り返すリスクコミュニケーション事業は見事に大成功を遂げたのか

    権利を差し出し「安心安全」を受け入れるしかない諦めは、経済活動である原発の事故だからなのか

    いろんなことを見つめてきたこの6年。

     

    未来を生きて行くのは私たちの子どもや孫、そして、もっと先を生きる子孫たち

    「人が幸せに生きる権利」は、失ったことを自覚しなければ、そんなものはこの社会には存在などしないということに気付くことは難しいのかもしれない
    そんなことに気付かされたこの6年。


    奪われたことに気付かなければ幸せに生きることができるのかもしれないけれど、それは幻。

    この人生は誰のものなのか


    私たちが誕生を望み、この世に迎えた子どもたちには、彷徨うことなく自分が望むように、自分の人生を生きてほしい
    そのためには、誰かに支配されながら生きることしかできない、私たちが生きるこの社会を少しでも変えてから渡したい
    奪われてしまった当たり前の権利を取り戻すためには、なにができるだろう
    諦めの先にある支配を受け入れることなく、何年が経とうと向き合い続けることができる自分でありますように


    そんなことを願う7回目の3.11。

     

    posted by: クリキンディ | リスクコミュニケーション | 10:04 | - | trackbacks(0) | - | - |